
ダージリン プッタボン茶園
2024 ファーストフラッシュ FTGFOP1 Flowery 900円
ダージリンのファーストフラッシュは3月~4月にかけて摘採されるのですが、日本に入ってくるのは5月頃ですので、昨年のものですがご紹介していなかった茶園の紅茶を仕入れてみました。
プッタボン茶園は1860年創業で、ダージリンの茶園の中で最も古い茶園の一つです。
今回入荷したファーストフラッシュは、真っ白なシルバーチップを多く含み、大きめの茶葉は萌黄色と濃い目の茶葉が混ざり合ってカラフルな印象。
茶葉の情報を見てみると、他の茶園ではあまり見かけない「中国種・チャイナクローナル・アッサムハイブリッド」のMIX品種とあります。
一般的に出回っているシングルオリジンの紅茶は単一品種か、混ぜても同一品種のMIXが多く、いろいろ混ぜてしまうと価値や評価が下がってしまうような印象があります。
単一品種で出荷できない何かしらの事情があるのか、はたまた意図して試行錯誤した結果なのか…真相は分かりませんが試しに淹れてみると、どうやら後者のような気がします。
お湯を注いだ瞬間から立ち込めるファーストフラッシュならではの華やかな香り、そしてファーストフラッシュらしからぬしっかりとした味わい!
発酵の浅いファーストフラッシュはぼんやりとした味になってしまうものも多い中、混合品種とすることで香りと味わいをしっかり両立させているのではないかと思います。
伝統を重視してオリジナルチャイナに拘ることも大事かもしれませんが、新しい価値観で最適解を模索することも大事なんだなぁと思いました。
紅茶好きの方の中には「ダージリンはセカンドフラッシュ一択」という方もいらっしゃると思います。そんな方にも是非お試しいただきたい一杯です。